サイコパス

ウチの毒親、まともな人格の人間と考えるより、サイコパスであると考えたほうが座りのいい案件多数。

毒父。社会的に成功して地位のある医者で、その親も毒。もうサイコパスの臭いしかしない。

毒母。看護大学卒業。病院で研修中に毒父と会い、そのまま結婚。専業主婦。

「お父さんは医者のわりにまともなヒトよ」サイコパスの臭いがプンプン。

不思議なのは毒親の家系が良い人ばかりなこと。コイツだけがおかしい。

嫌なことからは全力疾走で逃げ、記憶から消して自分は偉いとしか覚えていない毒父。

都合の悪いことは全て記憶を改竄、自分は素敵な頑張り屋だと信じている毒母。

……ありえねーよ。

……何でそこまで自分だけに優しく都合良く振る舞えるの。

毒父のありえないセリフ。

自分の娘達に性的虐待をしていた毒父の弟（成人男性）について。

「男だからしょうがない」

しょうがなくないから！　幼児や児童に欲情して性的に虐待するのは犯罪だから！！

児童相談所に相談したら、速攻で保護される案件だから！

そんな大学中退無職の虐待野郎に、長年、多額の援助をしていた毒父。

それでも医者。他人にとっては名医らしい。色々とありえない。

毒母のありえない行動。

小学四年生の冬休み、引っ越してすぐに近くの小学校の校庭で遊んでいたら、あたくしは性的暴行を受けました。

スタボロになって泣きながら家に帰り、何があったかを話しました。

その二日後が始業式だったんですが、当然、学校に行きたくないとあたくしは言いました。

毒母は「顔の痣は階段から落ちたって説明しなさい」と言いながら家から追い出し、玄関の鍵をかけて家に戻れないようにしました。

ちなみに外傷の手当もせず、警察にも届けず、夫婦間での情報共有もしなかったとのこと。

つまり、完全になかったことにしやがったのですよ。

強姦現場の小学校に通わせ続けるって、親のすることなんですかね。

むしろ鬼畜のすることですよね。地獄を味わわせ続けるとかどうなの。

わりと最近ですが、犯罪現場から徒歩三十分圏内に近づきたがらないあたくしについて。

「この子、あの界隈に行きたがらないのよ。何でかしら？」

……マジでなかったことにしてやがる。

夫婦揃って「お金の苦労は一切させてない」「兄弟間差別は一切してない」と胸を張ってるが、お金には苦労させられたからね？　めちゃくちゃ差別されてたからね？

中学上がった頃から、毎月「電気が止まる」「電話が止まる」その他、色々止まるとか足りないとか、万単位でお金貸してたんですよねー。

給料日が来ると返してはくれましたが、翌月にはまた貸さないといけない。

「授業料足りない！　退学になる！」とかでも大きな金額を貸してましたな。

おかげでもともと少ない小遣い、自由に使えませんでした。そしてケチになりました。

差別もなかなかのものですよ。

子供の頃、毒祖母が「ピアノは外聞がいい」というので習ってたんですが。

先生が「お嬢さんには才能があります。ぜひとも音大に進むべきです」と言ってくれたそうです。知ったのは大人になってからですが。

毒母の反応は「とんでもありません！　この子にそんなお金はかけられません！」

ここで妹のひとりが登場。

町の音楽教室とは別に、中学から音大教授に一回一万五千円のレッスンを週イチで受け、私立の音大に行きました。そして卒業後に海外留学。さらには日本で大学院。

そして弟。

志望校全てＥ判定にもかかわらず、現役で家から通える大学に進学すると言い張る。

あたくしと毒母のバトルを何年も見ていたからだろうね。

しかし、当然不可能なので毒母が説得するも、承知せず。

しかたがないので、あたくしが説得と言うか、叱りつけました。

「お姉ちゃんはね、志望校は全却下されて浪人も一人暮らしも禁止されて、何一つ希望は叶わなかったの！　アンタの希望は全部叶えてやるって言われてんのにナニ贅沢ぶっこいてんだこのバカ野郎がッ！」

で、弟は予備校に通って一浪して志望校に合格、一人暮らし。

今でも思う。代われよテメェ。

なんで国立理系に行ける能力を持った子供を完全否定するのか。

理系が文系大学に逝くとね。希望の職種に就くのが不可能になるのよ。

挫折と言うより、もう絶望です。

文学部卒業だと獣医にはなれませんし、バイオテクノロジーの研究もできませんし。

「大学まで行かせてくれて良い親じゃないの」とでも思いますか？

社会的に成功した毒親はね、世間体をものすごく気にするんですよ。とりあえず進学させないと毒親が恥だと思うんです。

サイコパスに戻って、と。

あいつら、マジで「罪の意識」が完全に欠落してる。

そして、他人の感情がわからない。

毒父は自分の弟が子供たちを虐待してたのに、なんとも思ってない。

さらに「兄弟だから助けてやらないと」とか平気でほざく。

毒母もせっせと加担してたしな。

毒母は、虐待や暴行を知っても何もせず「そんなこともあったわね」で終わり。

小学生時代の酷いイジメでは、担任に喧嘩売りやがったし。もちろん、状況は悪化したさ。

それなのに「お母さん、アンタのためにこんなに頑張ったの！」とアピール。

とにかくもう、親なのに我が子のケアをしないの。まったくしないの。

弟妹のケアは必死でやるのに、あたくしのケアだけをしないの。

それで限界を超えて病気になったら、驚いてるの。

あんまり驚くから、どういった経緯で病気になったのか教えようとしたんだけど、序章を聞かせただけで耳も目も塞ぎやがった。

塞いだ理由なんかわかってる。

「親が悪かったから、手遅れになって発病した」

この事実を認められないから。だから、絶対に単なる音としてでも耳に入れない。

もう、自分さえ良ければいいんだよな。

こっちがどんな思いで過去を聞かせたかもわからないんだよ。

やっぱり、サイコパス。